雪城蓮のブログ

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おすすめの怪談5選!夏が近づくとなぜ怪談が読みたくなるのか?

夏といえば、花火やビール、プールや海など楽しいイベントが盛りだくさんですが、一方で怪談やホラー映画にも惹かれる人は多いのではないでしょうか?

夏に読むべき怪談はどんなものでしょうか?ここでは、おすすめの怪談5選を紹介します。

 

『耳無芳一怪談集』(耳無芳一) 江戸時代の妖怪絵師・耳無芳一(みみなし ほういち)が残した怪談集です。有名な「牡丹燈籠」や「耳無芳一」をはじめ、「菊花の約」「鼠小僧」「狐火」など多彩な話が収録されています。耳無芳一の絵も見応えがあります。


『掌の小説』(川端康成) 日本文学の巨匠・川端康成(かわばた やすなり)が書いた短編小説集です。怪談というよりは不思議な話が多いですが、「雪」「眠れる美女」「魔術師」「鏡」など、夏にぴったりの話があります。川端康成の美しい文体に魅了されます。


『怪談』(小泉八雲) イギリス生まれの日本文化研究者・小泉八雲(こいずみ やくも)が書いた怪談集です。日本の伝承や民話をもとにした「雨月物語」や「古事記伝」などの話があります。小泉八雲の視点から見た日本の怪異は、日本人にとっても新鮮で不気味です。


怪談新耳袋』(京極夏彦) 現代の怪談作家・京極夏彦(きょうごく なつひこ)が書いた怪談集です。都市伝説やオカルト現象を題材にした「新耳袋」シリーズの第一作です。インターネットや携帯電話など、現代のテクノロジーと怪談が絡み合う話があります。現実味のある恐怖が味わえます。


『夏の怪談』(山田悠介) ベストセラー作家・山田悠介(やまだ ゆうすけ)が書いた怪談集です。タイトル通り、夏に起こる怪談を集めたものです。「夏祭り」「花火」「海水浴」「キャンプ」「夏休み」など、夏らしい話があります。身近な場所や状況で起こる恐怖が背筋を凍らせます。


おすすめの怪談5選です。夏に読むと一層楽しめると思います。あなたはどの怪談が気になりましたか?ぜひ読んでみてください。

 

夏に怪談が読みたくなるのには、いくつかの理由があります。

まず、夏は暑くて汗をかく季節です。汗をかくと体温が下がり、血管が収縮して血圧が上がります。これによって自律神経が乱れ、不安や恐怖を感じやすくなります。また、汗をかくと水分や塩分が失われるため、脳の働きも低下します。これによって現実感や判断力が鈍り、非現実的な話にも引き込まれやすくなります。

次に、夏は日照時間が長くて明るい季節です。明るいと気分が高揚し、刺激を求める傾向が強まります。また、明るいと暗闇に対する恐怖心も増します。これらの要因から、夏は怖い話に興味を持ちやすくなります。

さらに、夏は人間関係や仕事などのストレスが溜まりやすい季節です。ストレスを感じると、アドレナリンやコルチゾールなどのホルモンが分泌されます。これらのホルモンは身体的な危険に対処するためのものですが、精神的な危険に対しても同じように反応します。そのため、ストレスを感じると怖い話に惹かれるようになります。怖い話を聞くと、ドキドキしたり悲鳴をあげたりすることでストレスを発散できます。また、自分よりも不幸な人や恐ろしい目に遭った人の話を聞くことで、自分の悩みを相対化したり忘れたりすることもできます。

以上のように、夏に怪談が読みたくなるのには心理的・社会的な理由があります。

 

夏の怪談は日本の風物詩でもあります。この夏、怪談小説を楽しまれてはいかがでしょうか。